理事長挨拶

古郷 幹彦 先生 お写真

(公社)日本口腔外科学会
理事長 古郷 幹彦

 2016年11月24日より理事長に就任いたしました。本学会は口腔外科を担う団体として、我が国の口腔医療に貢献してまいりました。口腔顎顔面領域の疾患の予防と治療に関し重要な位置づけにあります。会員数も1万人を超え、勢いをもって成長し続けています。日本口腔外科学会の創立は1933年の口腔外科集談会にさかのぼります。この80年を超える歴史のなかで口腔医療に関する様々な取り組みを行ってまいりました。「日本口腔外科学会雑誌」は1955年に「口腔外科學會雑誌」第一号が発刊され現在では月刊誌として口腔外科疾患に関する多くの基礎的および臨床的論文を掲載しております。口腔外科学は広い医学生物学的知識と臨床体験の上に成り立つものであり本雑誌はまさにそのコンテンツをもって発刊しております。

 本学会「口腔外科認定医」・「口腔外科専門医」・「口腔外科指導医」については1973年にその基本型が作られ、2002年の医師等の専門性に関する厚生労働省告示をうけて2003年に歯科分野では初めて本学会認定「口腔外科専門医」が広告認可を受けました。2008年4月からは専門医試験制度をさらに高度なレベルに改め、手術実地試験を含めた厳しい試験を課すようになっております。医師免許・歯科医師免許ホルダーのどちらの先生でも十分なトレーニングを受けて受験するようになっております。2009年4月より「がん治療認定医(歯科口腔外科)」が認められ、多くの口腔外科専門医が合格し、口腔がん治療に活躍しております。最近では国際口腔顎顔面外科専門医認定機構の整備に力を入れ2回の試験を大阪で実施し、約80名を超える「国際口腔顎顔面外科専門医(FIBCOMS)」の称号を獲得しています。まさに国際的にレベルの高さを証明しております。

 本学会は24の常置委員会を置き、学際的発展、社会的医療環境の充実、国際的発展への貢献、関連医療領域との連携の充実を図っています。専門医制度の充実の他、学術大会の開催、大学を中心とする学術的発展、病院歯科口腔外科と歯科口腔外科開業医を中心とする地域医療の充実による口腔外科医療の社会的基盤の整備、国際口腔顎顔面外科学会(IAOMS)・アジア口腔顎顔面外科学会(AsianAOMS)の他、諸外国との連携に基づく国際協調による医療の基盤強化は我が国の口腔外科医療を発展させる上で特に重要であり、本学会活動の柱と考えております。

 新しい技術が生まれ医療革新が進む一方、医療安全が非常に重要視される中で、本学会の果たすべき役割は多いと考えています。医科歯科の医療連携はもとより、口腔がん・口唇裂口蓋裂・顎変形症・顎関節症・顎顔面外傷など口腔顎顔面の多くの疾患の担い手として日本口腔外科学会は正しく足場を築きながら、我が国の口腔医療に責任をもって着実に前進し、国民の皆様にますます貢献できるよう頑張っていきます。何卒よろしくお願い申し上げます。