理事長挨拶

桐田 忠昭教授 お写真

(公社)日本口腔外科学会
理事長 桐田 忠昭

この度、(公社)日本口腔外科学会の第14代理事長を拝命いたしました奈良県立医科大学の桐田 忠昭です。会員の先生方には、これからも何かとお世話になりますがどうかよろしくお願い申し上げます。約90年の歴史を誇り、会員数も11000名を有する本学会の舵取り役として、運営に携わらせていただくことを大変光栄に感じるとともにその責任の重さを強く感じています。

私は4年前に常任理事として常任理事会のメンバーに加わらせていただき、2年前からは副理事長として本学会の会務に広く携わらせていただくようになりました。その間、多くのことを学ばせていただき経験させていただきました。その培った経験を、今度は理事長として発揮させていただき、本会の発展のために尽力させていただきたいと思っています。

最近の我が国の医療を取り巻く環境は大きく様変わりし、少子高齢化が急速に進行するとともに、本格的な人口減少社会への突入に伴い、医療制度も大きな変化が生じています。また、新型コロナウイルス感染の再拡大や医療従事者の働き方改革、また医師、歯科医師の将来に関わる新専門医制度の開始など、日本口腔外科学会にとりましても早急に取り組まなければならない課題は数多くあります。口腔外科は口腔顎顔面領域に生じる疾患の診断や治療、予防のみならず全身のQOLに大きく影響する臓器としての機能と整容の回復と維持に取り組む診療科です。その重要な医療を担う医療者であることの認識と自覚が必要であると考えます。社会で広く認知され、必要とされる口腔外科となれるよう会員の皆様方とともに精一杯頑張らせていただきたいと思っています。

さて、本学会の発足は1933年に設立されました「口腔外科集団会」に始まります。その後、1935年に「口腔外科学会」、1966年に「日本口腔外科学会」となり、2012年から「公益社団法人 日本口腔外科学会」と確実に発展し、今日のように口腔外科関連学会の中で最大の学会となっています。その間、多くの苦難や障壁もありましたが、先人の先生方のたゆまぬ努力と献身的なご貢献により、今日のような姿として大きな発展を遂げています。数多くの先人の先生方のご努力とご意志を十分に感じ、現会員の一人としても持続的な発展と次世代へのさらなる発展の継承が重要であると思っています。

日本口腔外科学会が取り組むべき課題は数多くありますが、その中でも以下の点について特に推し進めて参りたいと思っています。
1)学術大会のさらなる充実、withコロナ時代の学術大会のあり方の再検討、2)各国口腔外科学会、IAOMS、AsianOMSとの国際連携強化、3)次世代若手口腔外科医の育成、4)他学会との連携強化、5)社会への発信と啓蒙、6)新専門医制度への適切な対応と国民の皆様に信頼していただける専門医のさらなる育成と輩出、7)本学会公式英文機関誌である J Oral Maxillofac Surg Med Pathol (JOMSMP)のIFの取得、8)女性口腔外科医の更なる活躍の場と環境作り。

主なものを挙げますと以上のようなことですが、もちろん全てのことを早期に達成することは困難とは存じますが、少しでも実現できるよう、また実現に向けての筋道を作っていきたいと考えています。これらはいずれも日本口腔外科学会がこれからも持続的な発展を続けるためには、実現していかなければならない重要な事項であると考えます。

理事・監事、代議員そして会員の皆様とともに、日本口腔外科学会の発展のために取り組んで参りたいと思いますので、どうかご協力、ご支援のほどよろしくお願い申し上げます。