顔面のトラブル

閉眼や顔の表情に支障がでた

顔面神経麻痺

顔の表情をつかさどる神経を顔面神経といいますが、その麻痺により顔の表情の麻痺という見た目の障害がおこるだけでなく、涙腺、唾液腺の分泌障害、味覚低下などもおこります。
症状は前額の皺が消え、皺を寄せようとしてもできない、まぶたを閉じようとすると白目の部分が見えるようになる、上まぶたがたれる、口の角がたれる、口笛が吹けない、よだれがたれるなどがみられます。 原因は寒冷刺激、血液等の循環障害、ウイルスの関与などがあげられています。また外傷や手術による神経の切断や圧迫、中耳炎・顎関節の炎症・耳下腺などの炎症や悪性腫瘍によって起こる場合もあります。治療はビタミン剤、循環改善剤、ステロイドホルモンの投与、星状神経節ブロック、低周波などの理学療法があります。手術としては顔面神経開放術、神経吻合あるいは移植術を行います。