口腔内のトラブル

「きずやできもの」ができた

痛みや炎症がある場合は感染が疑われます。うがいなどをして口の中をまず清潔にしましょう。様子をみても治らないときや腫れて膿がたまるような場合は口腔外科の受診をお勧めします。 痛みもなくできものがだんだん大きくなるような場合は良性腫瘍やがんの可能性もあります。診察を受けましょう。

褥瘡性潰瘍(じょくそうせいかいよう、外傷性潰瘍ともいいます)

とがった歯やとがった歯のかぶせ物や詰め物、あわない入れ歯などがこすれて傷を作るような、慢性的な刺激があると潰瘍(かいよう)になることがあります。平たい灰白色や黄色の膜で覆われていて、痛みはあまり強くはありません。治療法は、あたっている尖った歯を丸めてもらったり、入れ歯の修理をすれば、10日くらいで治ってきます。

口腔がん

口の中にできる悪性腫瘍を特に口腔がん(こうくうがん)といいます。口の中のさまざまな所にできるがんです。一般的に知られている胃がんや肺がんと違って、ほとんどのがんが目で直接見ることができるのが口腔がんの特徴です。潰瘍になるものが殆どで、見た目には口内炎やその他の潰瘍と似ているので、気づかないこともあります。そのほかの潰瘍とくらべて、痛みも少ないのが口腔がんの特徴です。ほかのがんと同様、きちんとした治療が必要です。

症状

ほとんどの場合、初期のがんでは、自覚症状も少なく痛みもほとんどないようです。
進行すると、さまざまな自覚症状が現れてきます。主な自覚症状は痛みが最も多く、食べ物がしみたり、口内炎がなおらない、首のリンパ節がはれるなどがあります。
また以下のような症状も見られることもあります。
容易に出血したり治らない腫れがある。舌や粘膜の上の色が変化(白・赤・黒に見える場合があります)した。しこりがある。厚くなったざらざらの点、かさぶたや潰瘍ができた。
口の中の痛みやしびれ感がある。
物が噛みづらい、飲み込みにくい、話しづらい、顎や舌が動かしにくい。
噛み合わせが変わった。急に義歯が合わなくなった。とくに自覚症状がない場合もあります。

原因

口の中が不衛生な人、う蝕や義歯で常に舌などに刺激がある人が多いようです。また、他のがん同様にタバコやお酒も発生原因であるともいわれています。

診断

がんが疑われる場合、診断には、超音波検査などの画像検査を行う他に、表面をこすったり、細胞を吸い取ったりして悪性度を調べる細胞診検査や腫瘍の一部を切り取って調べる組織検査が一般的です。
それでがん細胞が発見され、がんと診断がつけば、病変の大きさや根の深さや広がりの程度を正確に診断するために、CT検査やMRI検査などの画像検査を行い、治療方針を検討します。

※舌がん

舌がんは、口腔がんの一つで、口のなかにできるがんの中では、最も多いがんです。発生頻度も口のなかにできるがんの中で1/3以上を占めます。そのほとんどが 扁平上皮癌です。

男女比は約2:1と、男性に多く見られのが特徴です 。

舌がんの原因

原因は、はっきりとはしていませんが、歯並びの悪い歯や、破損した金属冠あるいは尖った角のある食品などが常に舌に当たったりすることによる慢性的刺激によって、舌に潰瘍や小さなしこりができ、長い期間刺激が続くことにより、それが誘因となり発生することがあります。
さらに、熱い食品によるやけどや度重なる過度な刺激が誘因となることもあります。
また、習慣的な喫煙や飲酒による慢性的刺激もがんの発生の要因となり得ます。
さらに、刺激の強い香辛料や酸味・アルカリ分の強いもの、高塩食品などによる刺激も、口腔内の粘膜を損傷する可能性があり、発生リスクが高まるといわれています。

予後

もちろん早期発見、早期治療が最大の好結果を与えることはいうまでもありません。
周囲組織への浸潤(ひろがり)がなく、腫瘍の大きさは2cm以内で、リンパ節に転移のないものほど予後は良好です。

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